介绍： 第７話 02:36―06：42

ローラン：まだまだ余裕って感じだな。
枝村：日傘なんてめずらしいでねぇか。
ローラン：アンチエイジングだよ。
枝村：写真よりもイケメンでねぇか！
ローラン：２５歳で無敗のチャンピオン。ついでに、エアレースのアイドルだ。
枝村：そのうち歌い出しそうだべ！
ローラン：あそこのVIP席にいるのが兄貴の...

介绍： 第７話 02:36―06：42

ローラン：まだまだ余裕って感じだな。
枝村：日傘なんてめずらしいでねぇか。
ローラン：アンチエイジングだよ。
枝村：写真よりもイケメンでねぇか！
ローラン：２５歳で無敗のチャンピオン。ついでに、エアレースのアイドルだ。
枝村：そのうち歌い出しそうだべ！
ローラン：あそこのVIP席にいるのが兄貴のサムだ。２７歳、クラークのチームオーナー兼大会の主催者でもある。祖国じゃ王子様だった二人が国追われて勘当状態。
枝村：ざまーみろだ！
ローラン：だが、弟がセンス抜群のパイロットで、兄にはプロモーターの才能があった。で、数年前に終了したエアレースを丸ごと買い取って、リブートしたのがこのパスファインダー・エアレースだ。ただ最初は相当苦労したらしい。
枝村：どうやって軌道に乗せたの？
ローラン：金だよ。相手を買収して負けてもらうのさ。
枝村：そりゃ八百長でねぇか！
ローラン：悪く言えばな。
枝村：よく言えば？
ローラン：台本のあるエンターテイメント。サムが勝敗をすべてコントロールすることで、クラークは無敵のプリンスとして輝き続ける。プロモーターの再編によって、エアレースの人気はうなぎ上りってわけだ。
枝村：ひでぇ連中だ。
ローラン：まっ、客がどこまで付き合ってくれるかだな。
枝村：ほかのパイロットは？
ローラン：みんなが潤って万々歳さ。異を唱えるものなんかいない。一人を除いてはね。
枝村：一人？
ローラン：クラークには因縁のライバルがいたんだ。暴れ牛、ルイス・ミューラー。勝つためには手段を選ばないと公言していたが、その実、決勝ではクラークに負け続けた。
ルイス：「いつも決勝で負けてますね？」だと？俺が手加減してやってるんだもん！
枝村：そいつもヒーローを演じてただけだべ。
ローラン：その通り。見た目とは裏腹に、稼ぎのほとんど人道支援に寄付してたそうだ。
枝村：スクールか？
ローラン：入るかい？
枝村：少なくともおめぇよりはいいやつだべ！
ローラン：芝居のセンスと悪人面、ヒールにはうってつけだったのさ。
枝村：で、台本通りに負けるとファンは大喜びってか。
ローラン：だが、オーストラリアランド決勝弾ルイスは様子が違った。いい加減八百長に飽きたのか、優勝賞金に目が眩んだのか、とにかくルイスが最初で最後の反乱をした。クラークを抜き去り、そのままゴール。誰もがそう思ったその瞬間…
枝村：それってまさか…
ローラン：ああ、反乱を察知したサムのお仕置きさ。
枝村：ルイスはどうなったんだ。
ローラン：なんとか一命は取り留めたが、一生車いすらしい。止んできたな。
枝村：今回だけだべ！
ローラン：そうこなくっちゃ！