介绍： 文章摘自《一番日本语》杂志

第一話04:25―11:16

四宮：何だか…噂されてるみたいですね。私たちが交際してるとか…
白銀：そういう年頃なのだろう。聞き流せばいい。
四宮：そういうものですか。
白銀（脳内）：俺と四宮が付き合っているだと？くだらん色恋話に花を咲かせおって。愚かな連中だ。が、まぁ、四宮がどうしても付き合っ...

介绍： 文章摘自《一番日本语》杂志

第一話04:25―11:16

四宮：何だか…噂されてるみたいですね。私たちが交際してるとか…
白銀：そういう年頃なのだろう。聞き流せばいい。
四宮：そういうものですか。
白銀（脳内）：俺と四宮が付き合っているだと？くだらん色恋話に花を咲かせおって。愚かな連中だ。が、まぁ、四宮がどうしても付き合ってくれというなら、考えてやらんでもないがな！まぁ、確実に向こうは俺に気があるだろうし、時間の問題か。さっさとその完璧なお嬢様の仮面をくずし、赤面しながら俺に哀願してくるがいい。
四宮（脳内）：まったく下世話な愚民ども。この私を誰だと思ってるの？国の心臓たる四宮家の人間よ。どうすれば私と平民が付き合うなんて発想に至るのかしら。まぁ、会長にギリのギリギリ可能性があるのは確かね。向こうが跪き、身も心も故郷すら捧げるというなら、この私に見合う男に鍛え上げてあげなくもないけれど…この私に恋い焦がれない男なんていないわけだし。時間の問題かしら。

ナレーション：などとやってるうちに、半年が過ぎた！その間、特に何もなかった。
四宮：そういえば今日、庭の噴水にある甘いリンゴとさくらんぼのレリーフの奥深くにカタツムリが…
白銀：俺の妹が昔、熱いからと言って、噴水に入って風邪を引いてな。ほんと、感情で動くとろくなことに…
ナレーション：このなんもない期間の間に、二人の思考は「付き合ってやってもいい」から「いかに相手に告白させるか」というものにシフトしていた。一方、超高校級の頭が高度な駆け引きを行ってることに全然気づかないものが一人！
藤原：あ！そういえば…聞いてください！何か、映画のペアチケットが当たったんですけど…家の方針で、こういうものを見るのは禁止されてまして…お二人はご興味おありですか？
白銀：ほー。そういえば、週末はめずらしくオフだったな。だったら四宮、俺たち…
藤原：なんでも、この映画を男女で観に行くと結ばれるジンクスがあるとか。ステキ！
四宮：あら会長、今私のことを誘いましたか？男女で見に行くと結ばれる映画に、私と会長の男女で行きたいと…あらあらまあまあ。それはまるで…
白銀（脳内）：まるで告白のようではないか！
ナレーション：白銀突然の窮地！恋愛関係において「好きになったほうが負け」は絶対のルール！プライドの高い両者において、自ら告白することなどあってはならないのである。
白銀（脳内）：どうする？あからさまではあるが、ごまかすしかない！俺とチケット屋に売りに行くか？
四宮（脳内）：あらまあ、会長ともあろうお方が慌て来たねって。くすっ…お可愛いこと。
白銀（脳内）：許されない！白銀の行く道に逃げ道なし。逃げるのは貴様だ、四宮！
白銀：あ、四宮を誘った。俺はそういった噂など気にせんが、お前はそうではないみたいだな。お前は俺とこの映画を見に行きたいのか？
ナレーション：四宮、刹那の思考を…
四宮（脳内）：勧誘の意思を強く示した上で映画を見に行くかの選択権を私に譲渡する…上手い切り返しです。誘い自体を断るという選択もありますが、それではここまでの下準備がすべて無意味になってしまう。わざわざ懸賞を偽造し、藤原さんのポストに投函、会長の少ない休日を狙い打ちした計画が無意味に！それに、ここで断ってしまえば、会長に誘われるなんて状況は今後ないかもしれない！それは乙女的にノー！そのような選択肢はノー！
四宮：そう…ですね。やっはり、どうしてもこういったお話は信じてしまうもので…行くならせめて…もっと、情熱的にお誘いいただきたいです。
ナレーション：スキル「純真無垢」（カマトト）発動。四宮家一子相伝の交渉術である。この計算され尽くした表情、声音の前では神でさえも胸キュンしてしまうという。事実、白銀も思考を乱される。
白銀（脳内）：まあ、告白は男の役目なのかな。
ナレーション：なんて思考が脳裏をよぎる。その隙間を四宮が見逃すはずもなく、尽かさずの追撃！
四宮：私だって、恋の一つもしてみたい年頃なのです。
白銀：なっ…！
ナレーション：思考戦は詰め将棋の様相を呈していた。追い詰める四宮、逆転の機を探す白銀！二手三手先を読む天才たちの頭脳は常人を超える速度で回転し、ぶつかり合う！守りを固めるかぐや、打ち崩さんとする白銀！二人の思考は決着への理論を組み立てつつあり、その理論を完成させたほうが勝者と！
藤原：あ、もし、恋愛映画がお嫌いでしたら、「とっとり鳥の助」のチケットもありますよ。
白銀：とっとり…
四宮：鳥の助…
ナレーション：カオス理論。藤原書記の何気ない一言により、完成寸前の理論に一点のカオスが混入する。たかが一点であるが、カオスはビッグバンの如く、可能性を増大させる。莫大に増えた選択を処理するために、二人の頭脳は限界を超えた回転を強いられる！結果！脳は大量の糖分を欲する！この生徒会室に存在する糖分はこの饅頭一つ限り。すなわち！この饅頭を手にした者が勝者！
藤原：あ、午後の授業が始まっちゃいますね。あむっ…じゃ、また放課後に。あむん…
ナレーション：これは天才たちの知略とプライドをかけた高度な恋愛頭脳戦である。
（本日の勝敗結果：両者敗北）