介绍: From b站
〈常識にとらわれない生き方を目指す知恵 その①〉
大きな悩みに行きづまったら、一休み
25歳の周建が詠(よ)んだと伝わる、奥の深い(深奥的)歌。
「有(う)漏(ろ)路(じ)より 無(む)漏(ろ)路(じ)へ帰る 一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け」
有漏路とは煩(ぼん)悩(のう)あふれる俗(ぞく)世(せ)、無漏路とは悟(さと)りの境...
介绍: From b站
〈常識にとらわれない生き方を目指す知恵 その①〉
大きな悩みに行きづまったら、一休み
25歳の周建が詠(よ)んだと伝わる、奥の深い(深奥的)歌。
「有(う)漏(ろ)路(じ)より 無(む)漏(ろ)路(じ)へ帰る 一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け」
有漏路とは煩(ぼん)悩(のう)あふれる俗(ぞく)世(せ)、無漏路とは悟(さと)りの境(きょう)地(ち)のこと。僧(そう)侶(りょ)は俗世を離れ、ただひたすらに(只顾)悟りを目指すのが一般的。しかしたとえ悟りを得たとしても、そこにとどまり続けて俗世から目を背(そむ)ける(移开视线)のではない。俗世に戻(もど)り、やがてまた悟りへ。① ことで、また一休み。
「禅(ぜん)宗(しゅう)は一つずっと突(つ)き詰(つ)めてあるところへ行くんですが、それでおしまいではなくて、もういっぺん元に戻るという考え方もあるんですよね。娑(しゃ)婆(ば)(尘世,人间)、現実の世界で生きてやがて死んでいくんですけれども、その➁ んじゃないでしょうか。」
ゆかり(有因缘的)の寺、酬(しゅう)恩(おん)庵(あん)に残る「一休」の掛(か)け軸(じく)。周建の師が揮(き)毫(ごう)したものと言われます。俗(ぞく)世(せ)と悟りの間で一休み。ここから周建は一休と名乗りだしたといわれています。時に悟ったように物事の本質を見(み)極(きわ)め(看透)、時に煩(ぼん)悩(のう)あふれる俗世で人々ともに笑ってみせる。型破りの僧侶、一休が誕生したのです。
「どのようにご覧になりました。」
「いや、なんか若い時なんかすごく真面目だなあって悩んでね、突き詰めて(追求到底)突き詰めて悩んでこう自殺するところまで行くっていう、なんかそういう時代があったっていうのがなんか、また意外というか。」
「ねえ、うーん。……いらっしゃいませ。」
「はい、こんばんは。」
「吉(よし)澤(ざわ)先生、お待ちしておりました。」
「こんばんは。」
「どうぞ。一休さんの資料をまとめていらっしゃる歴史の先生で、一休さんの専門家でいらっしゃいます。若い自分をだいぶ追い詰めて(追得走投无路)いたようですが、あらためてその悩みというのは、どういうものだったんですか。」
「やっぱりご自分の出身、Ⓐ生まれは大きいんじゃないでしょうか。天皇さんの血を引いて、しかも世の中が大きく二つに分かれた時代ですね。」
「自分でもう自殺しようかと思うところまで思いつめた先に見出したのが、無(む)漏(ろ)路(じ)と有(う)漏(ろ)路(じ)の間の一休み……。」
「僕ら、一休み、一休みってアニメのエキスさん(?)が言ったら、まあなんかそんな焦(あせ)らずに、まあゆっくりねえ休憩して、またやればいいじゃないかったら、そういう意味にとらえていましたけどねえ、完全に。」
「あのね、一休みの休む、一休の休ですね、あれは禅宗ではとても大事な言葉がありまして、『やむ』ということです。一切なくなるという。えー、有漏路と無漏路ってのは対立しているもんでしょ。その対立ももうなくなる、という意味もあるんですね。無漏路という所へ行ってしまったら、もうすごく高いところでしょ、で、そこへ行ったらもう全部高み(高处)にとまってしまうんだけど、人間としてやっぱりどうしても社会とかに関わらざるを得ないんわけで、いわば有漏路の方へ戻ってきたり、また行ったり、そういう常に動いているそういう感じに到達したんじゃないか。」
「うーん。」
「よくスポーツとかで、まあ技術がこう上達していくプロセス(过程)の時に、ずーっとやっていくと、あの、なんか➂ みたいなことの繰り返しが続くんですよね。で、なんかそうなっていくと、あの、実は長期戦(持久战)だっていうことに途中で気が付いてくると、早くゴールにたどり着きたいモデル(型)から、実はずっと『道中(途中)』なんじゃないかっていうのになっていくんですね。追っかけ続ける(一直追赶)という状態しか、もうないんじゃないかと思うんですよね。」
「その中で、まあ一休さんの一休み的な感覚っていうのは、何か今振(ふ)り返ってわかることってありますか。」
「あの、スポーツの世界って、体の限界って思われてるんですけど、けっこう④
。で、その思い込みって頑(がん)張(ば)るだけじゃ全然思い込みを壊せないんで、どっちかというと常識を疑うことで思い込みが壊れて、あのそもそも、あのこういって走る方がいいのかな、傾いた方がいいんじゃないかなとかっていうことって、あんまり普通にやっていると考えつかない(没有想到)わけなんですよね。」
「なるほど。常識を疑えっていう……。」
「コーチもいないんで、だから、ちょっと待てよと、それって本当にそうなんだろうかっていう瞬間をどうやって作るかっていうのがすごく重要で、感覚としては確かに止めるとか休むとか、なんか眺めるとかに近い感じだったんですよね。」
「お笑いも、僕思うんですけど、常識っていっかい何だろうっていう、それをずらして(挪动)みるとか、ちょっと角度を変えてみるっていうとこになんか面白さがあって、普通のね、Ⓑ丸い人間を見たって面白くないわけで、なんかちょっと変わってる、変な人を見てみな楽しむわけじゃないですか。でも、やっぱりこうまあ一休さんじゃないですけど、やっぱり⑤ 、ん、だからやっぱり真面目な人多いですよね、面白い人って。」
「あっ。」
「うーん、ほんとは真面目な…。」
「すごい真面目で、ほんとはあの、ちゃんとできるんですけど、わざとしないっていう。できない……、あの、Ⓒできるからこそできないふりができるっていうか。」
「だんだん一休的になってきたね。」
「ははっ。」
「では、続いてのおすすめメニューにいきましょう。自分を世間にアピールしたいとき。一休さん、とんでもないこと(荒唐的事)でアピールをしたんです。」
一休は二十代後半で独り立ちするも、どの寺にも定まらず、修行の旅を続けていました。そこで一休は権威ある禅寺のやり方に怒りを燃やしていました。当時の禅寺は将軍家も帰(き)依(え)(皈依)する権威的存在。多くの財産の寄(き)進(しん)(布施)を受け、権力と癒(ゆ)着(ちゃく)(勾结)した金(かね)儲(もう)け主義が横(おう)行(こう)していました。そのⒶ腐(ふ)敗(はい)ぶりは記録にも残されています。
「自分の利(り)欲(よく)をⓐほしいままにし、住(じゅう)持(じ)の職を高(たか)値(ね)で売ったり、他人の寺を奪い取る者までいる。」
さらに、師から弟子へと与えられる悟りの奥(おう)義(ぎ)(深意)「印(いん)可(か)状(じょう)師僧が弟子に与える、悟りを得たことの証明書」までが金と引き換えに数多く① まで起きていました。
「純(じゅん)粋(すい)のその禅の考え方からしたら、それは当然おかしいわけですね。一枚の紙でその悟りが開いた、人生が解決したことはあり得ないわけですから。そこに対して非常に➁ んですね。本当の心が伝わらない。これがやっぱり一番のⓑジレンマだったんだと思うんです。」
➊堕(だ)落(らく)した禅を立て直さなくてはならない。一休はその志をこんな歌にしています。
「国が危機を迎えれば、家に災(わざわ)いが及ぶ。仏の世界が退(しりぞ)けば、戦いの世界に入る。時に臨(のぞ)んで活(い)かすも殺すも(死或活)禅僧たるものの使命だ。」
しかし、この頃の一休はまだ無名の若き一僧侶。そこで、世に広く訴(うった)えかけるために一休は驚きの手法を使って注目を集めます。それこそがEテレアニメ「大人の一休さん」に登場する、批判上(じょう)等(とう)〈注1〉、炎上〈注2〉必(ひっ)至(し)の行動でした。
〈注1〉「批判上等」は、「批判してこい。批判されても負けるはずがない」というような気持ちを表す言葉。「~上等」はチンピラなどが使う卑語。「喧嘩上等」などと使う。
〈注2〉炎上とは本来、火が燃え上がることをいうが、これとは別にブログ(Blog)で投稿した記事や投稿者に対し、閲覧者のコメントが殺到するさまを炎上という。そのコメントの多くは反対意見や誹謗中傷が多い。
〈常識にとらわれない生き方を目指す知恵 その➁〉
➋あえての炎上で心をつかめ。
舞台は京都大徳寺。一休が学んだ流派の源流である、有数な禅寺です。ここで、一休二十九歳の時、一休の大師匠に当たる高僧の回(かい)忌(き)法(ほう)要(よう)(忌辰·法事)が行われました。周りの僧侶は正装して参列する中、なんと一休は汚(きたな)いぼろきれ(破布)を着て登場、周りの僧侶たちがとがめる(责难)騒ぎに。すると、一休の答えは。
「私が粗(そ)末(まつ)な恰(かっ)好(こう)(粗劣的装束)をしているからこそ、きれいな衣(ころも)の偽(にせ)坊(ぼう)主(ず)たちが立派に見えるのです。」
美しい衣を着た僧侶たちは➂ 、中身が伴っていない。一休はわざと炎上を引き起こすことで、痛(つう)烈(れつ)なⓒ皮(ひ)肉(にく)をあぶりだした隠されている事柄等を明らかにするのです。
「かあーっ〈注3〉。」
〈注3〉「喝」。禅宗で、誤った考えや迷いを叱り、または激励する時に発する大きな声の言葉。
さらにこんなことも。商人の町、堺(さかい)の町に繰(く)り出(だ)した(陆续出去)一休。手にはⓓこれ見よがしに大きな刀が。殺(せっ)生(しょう)の道具と僧侶という異(い)様(よう)な(奇怪)取り合わせに町は大騒ぎ。何事かと聞かれた一休は。
「心配するな。よーく見ろ。鞘(さや)(刀鞘)から抜けばただの木(ぼく)刀(とう)。立派な鞘のせいで真剣に見えるだけだ。世の中にはこれと同じようなⓔみせかけの偽(にせ)物(もの)がたくさんいるのだ。ははははは。」
④ という教えは、炎上騒(さわ)ぎによって瞬(またた)く間(ま)に話題となり、人々に広まったのです。
「かあーっ。」
とまあ、炎上や毒(どく)舌(ぜつ)(刻薄话)で権威を批判する一休ですが、当(とう)の本人(他本人)、お前が言うなと怒(おこ)られるほどⒷ問題だらけ。
「どうぞ。」
戒(かい)律(りつ)で禁じられた、酒・肉・女と、Ⓒ欲望三(ざん)昧(まい)。さらに、権威への挑(ちょう)発(はつ)(挑拨)。
「見識あふれる僧侶よ。誰かわしを批判してみよ。南かと思えば北、西かと思えば東へと、決して捉(とら)えられぬだろう。」
戒律を破って何が悪い。そもそも人の欲望とは何なのか。⑤ 、前例に従うだけの戒律に価値などない、という一休の挑発でした。
「戒律というのは、自分の中にあるんだ。その自分の主体性というものをとても大切にする。禅宗の一番基本は、あれだろ、そういうことにあるんじゃないかと。で、そうでないふうに禅が、当時の禅がなっていたということもあって、一休は反逆(造反)的なアンチテーゼある事柄や主張に対して、それと対立する事柄や主張の態度をね、割と一貫して取ったんじゃないかと思います。」
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