介绍： ========================
【文本】
去年の木
去年的树

一本の木と、一羽の小鳥とは大変仲良しでした。
一棵树和一只鸟儿是好朋友。

小鳥は一日その木の枝で歌を歌い、
鸟儿站在树枝上，天天给树唱歌，

木は一日中小鳥の歌を聞いていました。
树呢，天天听着鸟儿唱。

けれど寒い冬が近づいてきたので、
然而寒冷的冬天就要来到了，...

介绍： ========================
【文本】
去年の木
去年的树

一本の木と、一羽の小鳥とは大変仲良しでした。
一棵树和一只鸟儿是好朋友。

小鳥は一日その木の枝で歌を歌い、
鸟儿站在树枝上，天天给树唱歌，

木は一日中小鳥の歌を聞いていました。
树呢，天天听着鸟儿唱。

けれど寒い冬が近づいてきたので、
然而寒冷的冬天就要来到了，

小鳥は木から別れて行かねばなりませんでした。
鸟儿必须离开树，飞到别的何处去。

「さよなら。また来年きて、歌を聞かせてください。」と木はいいました。
再见，来年请你回来，再唱歌给我听吧”树这么说道。

「うん。それまで待っててね」と、小鳥は言って、南のほうへ飛んで行きました。
“好，在那之前就这样等着我吧。”鸟儿说完，就向南方飞去了。

春がめぐってきました。野や森から、雪が消えていきました。
春天又来了，原野上、森林里的雪都融化了。

小鳥は、仲良しの去年の木の所へまた帰っていきました。
小鸟又回到了她的好朋友树去年所在的地方

ところが、これはどうしたことでしょう。
可是，这是怎么回事。

木はそこにありませんでした。
树不在那里了。

根っこだけが残っていました。
只剩下树根留在那里。

「ここに立ってた木は、どこへいったの。」と小鳥は根っこに聞きました。
“立在这儿的树去哪儿了？”小鸟这么问树根。

根っこは、「樵が斧で打ち倒して、谷のほうへ持っていっちゃったよ。」といいました。
根说，伐木人用斧子把他砍倒，拉到山谷里去了。

小鳥は谷の方へ飛んで行きました。
小鸟便向山谷飞去。

谷の底には大きな工場があって、
山谷底有个很大的工厂，

木を切る音が、ビィンビィン、としていました。
发出“吡因——吡因——”的切割木头的声音。

小鳥は工場の門の上に止まって、
小鸟停在工厂的门上

「門さん、私の仲良しの木は、どうなったか知りませんか。」と聞きました。
“门先生，你知道我的好朋友树怎么了吗？”小鸟问道。

門は、「木なら、工場の中で細かく切り刻まれて、マッチになってあっちの村へ売られていったよ。」といいました。
门回答道：“树的话，他在工厂里被切得细细的，变成火柴，卖到那边的村子里去了。”

小鳥は村のほうへ飛んでいきました。
小鸟又往村子飞去。

ランプの側に女の子がいました。
灯的旁边有一个小女孩。

そこで小鳥は、「もしもし、マッチをご存知ありませんか。」と聞きました。
于是，小鸟问道：“你好，请问你知道火柴吗？”

すると女の子は、「マッチは燃えてしまいました。けれどマッチのともした火が、まだこのランプにともっています。」といいました。
然后，女孩说：“火柴已经烧掉了，但是火柴燃烧的火还点着这盏灯呢。”

小鳥は、ランプの火をじっと見つめておりました。
小鸟目不转睛地注视着灯火。

それから、去年の歌を歌って木に聞かせてやりました。
然后，唱起了去年的歌给树听。

火はゆらゆらと揺らめいて、心から喜んでいるようにみえました。
灯火摇晃着，看起来像是从心底感到高兴的样子。

歌を歌ってしまうと、小鳥はまたじっとランプの火を見ていました。
歌唱完了，小鸟又目不转睛地注视着灯火。

それから、どこかへ飛んでいってしまいました。
然后，不知道飞到哪里去了。

歌词贡献者：凉书
翻译贡献者：凉书