介绍： scene 01 人生の途中で出会う困難に対して
『オン・マイ・ウェイ！』。この番組は、いろいろな困難（こんなん）に立ち向かう挑戦者（ちょうせんしゃ）たちが、“オン・マイ・ウェイ”、人生の途中（とちゅう）で何を考え、どう行動したのかを追ったドキュメンタリー番組です。今回、みんなといっしょに考えたいテーマは、「人がくらす...

介绍： scene 01 人生の途中で出会う困難に対して
『オン・マイ・ウェイ！』。この番組は、いろいろな困難（こんなん）に立ち向かう挑戦者（ちょうせんしゃ）たちが、“オン・マイ・ウェイ”、人生の途中（とちゅう）で何を考え、どう行動したのかを追ったドキュメンタリー番組です。今回、みんなといっしょに考えたいテーマは、「人がくらすためには何が必要なんだろう？」。そんな問いにヒントをくれる、ある男性のお話です。（ナビゲーター：miwaさん）
scene 02 住み慣れたふるさとを追われて

2011年３月11日。巨大地震（きょだいじしん）が東北地方をおそいました。福島県にある原子力発電所が損壊（そんかい）。大量の放射性（ほうしゃせい）物質がもれだしました。当時、国は原発から20km圏内（けんない）を、人が住んではいけない地域（ちいき）に指定しました。南相馬（みなみそうま）市の小高（おだか）区もその一つです。町の人たちは別の場所に避難（ひなん）することになりました。住み慣れたふるさとを追われたのです。それから５年…。まもなく、避難指示が解除（かいじょ）される見通しです。まずは、日中の立ち入りが許可され、町の人たちは自宅（じたく）にもどる準備を進めています。
scene 03 新たにオープンしたスーパー

そんな小高にスーパーがオープンしました。雑貨から食料品まで生活に必要なものが何でもそろっています。この店を経営するのが、小高で生まれ育った和田智行（わだ・ともゆき）さん。小高にもどってくる人たちが安心してくらせるよう、町になかったスーパーを作ったのです。店で人気なのがシュークリーム。25年以上小高の人に愛されてきた名物です。震災（しんさい）の日まで町の洋菓子（ようがし）店で売られていました。今は別の町に移った洋菓子店におねがいして毎日運んでもらっています。「また小高で買えるようになると、震災前の雰囲気（ふんいき）とか気分が出せる。それも必要なことだと思う」（和田さん）。
scene 04 人々の再会の場

そして和田さんはもう一つ、この町に欠かせない場所を作りました。食堂です。震災（しんさい）で、あたたかいご飯を食べる場所も失った小高の町。和田さんは、使われなくなった店舗（てんぽ）を改装（かいそう）し、地元の仲間と協力して一年前この食堂をオープンさせたのです。今、この食堂は、はなればなれにくらしていた小高の人たちの再会の場となっています。「今のうちから人の流れを作って町に血を通わせておかないといけない。血を通わせるために、人がつねに集まっている場が重要だろうなと思う」
scene 05 「小高にもどる」人は14％…

「小高にもどってくる人たちのために町づくりを進める和田さん。しかし、きびしい現実もあります。自治体がアンケートをとったところ、『小高にもどる』と答えた人は、およそ14％だったのです」（miwaさん）。『もどりたい』と思える町にするにはどうすればいいのか。和田さんは、新たな取り組みを始めています。
scene 06 小高でガラスアクセサリーを作る

東京・日本橋。和田さんは、ガラス製品をあつかうお店をたずねました。店にならぶのは、ピアスやネックレスなど、わかい女性に人気のアクセサリー。すべて職人さんの手作りです。実は和田さん、小高でアクセサリーを作って、このお店で売ってもらおうと考えているのです。「やりたいという方がたくさんいる」（和田さん）。「技術を覚えると、ずっとその人の能力になる」（ガラスアクセサリー会社社長 村上達夫さん）。こうしたアクセサリーを作る場所は、小高にはありません。和田さん、ゼロからのスタートです。
scene 07 小高の新しい魅力を作っていきたい

和田さんはすでに、東京で修業を積んだ職人とガラス工房（こうぼう）を作る準備を進めています。まず始めたのが、ガラスのアクセサリーを作る体験講座（こうざ）。地域（ちいき）の人に興味を持ってもらうねらいです。この講座を入り口に小高でガラス職人をめざす人が増えてほしいと、和田さんは思っています。ガラス工房のような新たな魅力（みりょく）を生み出すこと。それが小高に人をよびもどすために必要だと和田さんは考えています。「働ける場所というよりは、働きたいと思える場所。仕事を通して社会との関わりが今まで以上に強くなる。そういうものが必要だと思う」。
scene 08 あなたなりの答えは？

「わたしももう一度、ふだんの生活をふりかえって、当たり前にあるものに感謝したい。和田さんのすがたを見て、そう思いました」（miwaさん）。みなさんは、どう思いましたか？ ここで、あらためて質問です。「人がくらすためには何が必要なんだろう？」。今回の和田さんのストーリーをヒントにして、あなたなりの答えをさがしてみてください。オン・マイ・ウェイ！