介绍： 00:36-05:31
（寝たきり老人高沢喜十郎の自宅）
高沢：晴子さーん、もらしちゃったよお～気持ち悪いよお～晴子さーん～

（福利厚生委員局）
委員A：昭和60年度より導入した新緊急通報体制はすでにパンク状態です。在宅の心臓病などの持病を持った独居老人ところに配られたペンダント式無線機の数は、今年中に700万個を超すものと思わ...

介绍： 00:36-05:31
（寝たきり老人高沢喜十郎の自宅）
高沢：晴子さーん、もらしちゃったよお～気持ち悪いよお～晴子さーん～

（福利厚生委員局）
委員A：昭和60年度より導入した新緊急通報体制はすでにパンク状態です。在宅の心臓病などの持病を持った独居老人ところに配られたペンダント式無線機の数は、今年中に700万個を超すものと思われますし…
委員B：全国の老人医療機関「光の家」も今や満杯の状態で、それに加え、設備器具の老朽化も激しく、また在宅介護の家族を助けるための人でもかなり不足しておりまして、これは人件費の高騰で、人員の補給も儘ならず…
長谷川：失礼。
寺田：高度高年齢化社会突入宣言以来続けられて参りました最重点福祉事業、みんなで築く明るい長寿社会計画、発足十年にして、まさに空想化してしまったと言っても過言ではありません。絵に書いた餅では誰も見向きもしません。ましてや、国会の予算審議員会で追加予算の獲得など、夢のまた夢ではないでしょうか。厚生省ここにありと言った起死回生の一大プロジェクトを打ち上げなければいかんと！いかんと言うことです。時代をリードする、まったく新しい、老人は無論のこと、若者にも、国民すべてにアピールするような画期的な事業です。それがこれです！

（寝たきり老人高沢喜十郎の自宅）
テレビ音声：あー、これはちょっと一方的な戦いになってきましたね！岡田が高橋をがっちりと固めています。そしてこのまま肘を入れた！これは？？？？グレート高橋、これは立てません。さあ、今度は…
晴子：だめよ、おじいちゃん。おしめが濡れたぐらいで、緊急通報押したりしちゃ…ほら、先週も夜中に押したでしょう。三坂先生なんかもうたいへんだったんだから、あの後。どけ、ほら！そのペンダントはほんとうに具合が悪くなった時しか使っちゃいけないって先生から言われたでしょう。あっ、もう、ご近所かしら？あ？はい！はい！あっ！あのう…
寺田：この老人だ。
晴子：おじいちゃん、また押したんでしょう！
寺田：なんだよ君？
晴子：三橋晴子、芙蓉看護学院の実習生で、高澤さんのボランティアしてます。すみません、緊急通報しちゃったんでしょう？何度も言ってるんですけど…
長谷川：高沢喜十郎さんですね。さ、一緒に来てください。
晴子：あのう、これは一体…
寺田：厚生省の新事業のモニターとして、高澤老人にご協力をお願いすることになったのです。
晴子：厚生省の新事業？
寺田：ご家族の許可も取ってあります。
高沢：ああー、晴子さーん…
晴子：おじいちゃん！あのう、それで一体どちらのほうに？あのう…
テレビ音声：あー。これは決まっただろう。カウントに入ります。